アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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私の建築手法
内藤 廣 - 「牧野富太郎記念館」をめぐって
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東西アスファルト事業協同組合講演会

「牧野富太郎記念館」をめぐって

内藤 廣HIROSHI NAITO


全景

かなり前から、建築というのは三つの要素から成り立っていると思っています。骨組みがなければ成り立たないので構造がひとつ目。それから設備。三つ目はサーフェイス。例えば、「この会場の天井は練り付け材で貼られている」というような表層のエレメントです。それ以外にもあると思いますが、建築はおおざっぱに、構造、設備、表層という三つのエレメントで構成されていると思います。

それぞれがどう対応しているかというと、構造は重力に対応しています。地球はどこでも重力係数が一です。北極でも南極でも赤道直下でも、重力係数一で物質がどのように抵抗するというのがストラクチャーになるわけです。設備は空気環境と結びついています。人間が少しでも使いやすいように、どういうふうに空気をコントロールするか、というので空気環境あるいは環境に対応しているわけです。表層は、情報に対応していると考えていいのではないかと思います。基本的にはプラスターポードで仕上げられているこの会場の壁に、それだけではちょっと寂しいので木目の情報を張り付けたいと思ってこういった空間がつくられているわけですね。

さらに、ここからは私の直感が入ってきているので、みなさんにもいっしょに考えていただきたいところなのですが、重力というのは、どうも時間とペアになっているのではないでしょうか。環境はスペース、つまり空間とペアになっている。そして情報は人間の意識とぺアになっていると考えています。

Profile
略歴
1950
神奈川県に生まれる
1974
早稲田大学理工学部建築学科卒業
大学院にて吉阪隆正に師事
1976-78
早稲田大学大学院修士課程修了
フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所(スペイン・マドリッド)
1979-81
菊竹請訓建築設計事務所
1981
内藤廣建築設計事務所設立
1986-95
早稲田大学非常勤講師
1999
東京大学非常勤講師
2001-
東京大学工学部土木工学科助教授
受賞
1993
芸術選奨文部大臣新人賞
日本建築学会賞作品賞
第十八回吉田五十八賞
1998
くまもと景観賞
建設賞選定公共建築百選
2000
第十三回村野藤吾賞
高知市都市美デザイン賞特賞
日本照明学会照明普及賞優秀施設賞
IAA国際トリエンナーレグランプリ
2002
第四十二回毎日芸術賞
主な作品

「ギャラリーTOM」 「住居No.1共生住居」 「オートポリス・アート・ミュージアム」 「海の博物館」 「住居No.14筑波・黒の家」 「志摩museum」 「うしぶか海彩館」 「安曇野ちひろ美術館」 「茨城県天心記念五浦美術館」 「十日町情報館」 「牧野富太郎記念館」

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