アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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隈 研吾 - 小さな建築
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2012 東西アスファルト事業協同組合講演会

小さな建築

隈 研吾KENGO KUMA


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浅草文化観光センター
「浅草文化観光センター」 南側外観
「浅草文化観光センター」 南側外観。奥に浅草寺と仲見世が見える。
「浅草文化観光センター」 8階喫茶室より展望テラスを見る
「浅草文化観光センター」 8階喫茶室より展望テラスを見る。

「浅草文化観光センター」断面 縮尺1/250
「浅草文化観光センター」断面 縮尺1/250

「浅草文化観光センター(2012年)」は、浅草寺の雷門の向かいに建つ観光センターです。高さが40メートルのペンシルピルを、八軒の木造住宅が縦に重なっているような構成の建築にしました。重なっている八軒の木造住宅には、それぞれに軒や垂木があり、天井が見えます。屋根の傾斜と、その上に重なる木造住宅の床スラプの問にできるスペースを、設備のためのスペースとして有効利用しています。五階には劇場があり、ここの開口からは浅草寺の仲見世が見えます。ここにいると、仲見世の上で落語を聞いているような気分になります。最上階にはテラスがあり、ここからの景色も素晴らしい。ここのカフェは夜10時まで営業していて、お酒も提供されています。この時間まで、お酒を提供している公共建築は、非常に画期的ですよね。

浅草寺の仲見世を見てみると、これらも小さいエレメントから構成されています。一軒一軒も高さや幅が小さく、この小ささが日本の街並みの魅力だということが分かります。この「浅草文化観光センター」は、そんな小さいエレメントからできた仲見世を立体化しています。


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