アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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私の建築手法
手塚 貴晴 - 人は建築の向こうに何を見るのか?
三条市全天候型屋外広場
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2014 東西アスファルト事業協同組合講演会

人は建築の向こうに何を見るのか?

手塚 貴晴TEZUKA TAKAHARU


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三条市全天候型屋外広場
「三条市全天候型屋外広場」模型。
「三条市全天候型屋外広場」模型。

軒について考えたプロジェクトを、もうひとつ紹介します。新潟県・三条市で最近コンペで勝った「三条市全天候型屋外広場(2015年竣工予定)」です。これは全天候型の広場、つまり屋根を架けるということが求められていたのですが、私たちは日本の空間で大事なのは軒下だとして、長い軒下の縁側空間を持つ施設を計画しました。日本では、体育館でも何でも、記帳などの手続きを踏んだ人しか入れない施設ばかりになり、街の中での拠り処がなくなってしまいました。本当はふらっと立ち寄れるようなところがあるとよいのですが、公園などからもそういう空間がなくなってしまいました。これは、ホームレスの問題があるからなのだそうです。ホームレスがいついてしまうのが嫌だから全部なくしてしまったのです。本当は、ホームレスの人がいたら、そこには他の人もたくさんいて、「あなた、どうしたの」と声を掛けるくらいの状態が、正常な社会なんだと思うのです。日本はいつの間に、こんなにも人との関わりをなくそうとする社会になってしまったんでしょう。

昔の建物には、必ず軒がありました。これがなくなった時、人間の空間、日本人の都市空間は、優しくなくなってしまったのではないでしょうか。


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