アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
このテリトリーという問題は、公式や定埋を使って論理的に説明できることがらではありません。だた、これは私だけが特別に感じていることではなく、むしろ誰もが本能的に感じ得ることですし、日常的に、無意識にかもしれませんが、感じていることなのです。動物のテリトリーを思い起こしてください。動物学者が、動物白身がもっている領域、あるいは動物同士がもっている領域、いわゆるなわばりについて言及しているのを、読んだり聞いたりしたことがあると思います。そういった動物のテリトリーと同じことを、自分のまわりでも感じたことがありませんか。
たとえば、ある人のお宅に何人かでおじやましたとします。居間に通され、ソファに座ることを勧められたとき、私たちは適当な間隔をとってソファに座ります。決して隅に肩寄せ合って座ったりはしません。招いた方も「どうぞ」などといいながらテープルにコーヒーカップを置いたりしますが、カップとカップをくっつけたりはせず、お客様の目の前に置きます。さらにいえばテーブルの端ギリギリのところに置いたりはせず、ある距離をとって置きます。こういうことは考えながらやっているのではなくて、本能的に、あるいは常識的に誰もが備えている感覚に従ってやっていることだと思うのです。逆にいえば、テリトリーに対する感覚がなくなってしまったら、日常生活が円滑にまわらなくなるでしょう。
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