アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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私の建築手法
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東西アスファルト事業協同組合講演会

建築という暴力

山本 理顕RIKEN YAMAMOTO


建築という暴力-山本 理顕

家族自体が変化してきている今、人が集まって住むということの根拠はあるのだろうか。快適な生活のためのプログラムとは。外見の形ばかりにとらわれる建築に一石を投じている。


それはどんな建築にもいえると思います。ある文化を切り取って建築の中に入れることができるはずがないのにそれでも博物館のような建築がある。その建築の中に展示品が飾られることによってその展示品が逆にある文化を代表しているように見えるという構図が出来上がっているように思います。切り取られてそこにあることが当然であるかのように見えるんじゃないかと思います。

そのように建築は、そこにあることがいかにも当然であるかのように見せていく力がある。住宅をつくれば、そこに当然のように家族が見えてくるだろうし、美術館が出来上がると、そこに飾られている美術作品がいかにもある価値を持ったものとしてそこにあるように見えてくる。つまり、そういうことを私はあえて「暴力」と呼びたいのです。

Profile
略歴
1945
北京生まれ
1968
日本大学理工学部建築学科卒業
1971
東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻修了
東京大学生産技術研究所原研究室生
1973
山本理顕設計工場設立
1987
西ベルリン・サマー・アカデミー講師
1989
京都精華大学助教授
カリフォルニア大学バークレイ校講師
現在
横浜国立大学、東京芸術大学、日本大学非常勤講師
展覧会
1982
パリ・ビエンナーレ(仏)
1983
日本建築家ドローイング展(韓)
 
デュッセルドルフ建築展(独)
1984
モスクワ日本展(露)
1986
住宅模型展—現代日本の建築家展—
1989
くまもとアートポリス展覧会
1991
アビターレ・イタリア展実験住宅出展
 
GALLERY・MA
 
「緑園都市」山本理顕の建築
受賞
1985
第2回鹿島賞(SDReview 1985)
1988
1987年度日本建築学会賞作品賞受賞
1990
日仏文化会館設計競技佳作入選
1993
岩出山町統合中学校設計競技入選
主な作品

「山川山荘」「窪田邸」「石井邸」「山本邸」「勢能邸」「藤井邸」 「新倉邸」「佐藤邸」「小俣邸」「GAZEBO」「マルフジ南田園邸」 「ROTUNDA」「フジエ画廊モダーン」「マルフジ小作店」 「大晃奥湯河原寮」「HAMLET」「若槻邸」「横浜博覧会高島町ゲート周辺施設」 「熊本県営保田窪第一団地」「岡山の住宅」「葛飾の住宅」 「緑園都市駅前商業街区計画」

著書

『現代建築と方法二三山本理顕』(同朋舎出版) 『建築—あすへの予感』共著(彰国社) 『細胞都市』(INAX) 『住居論』(住まいの図書館出版局)

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