東西アスファルト事業協同組合講演会
「綺麗」より「美しさ」—二十一世紀の建築(都市)に何が必要か
出江 寛HIROSHI IZUE
日本の風土に根ざし、伝統美を生かした現代和風建築を多く手がける出江氏。素材を大切に考える建築は、伝統美の中にあって不思議と新しさを感じさせる。ポストモダン風の建物に苦言を呈し、絵になる現代都市をつくることを提言する。
皆さんが伝統を、形態や材料を直接的に受け取るのではなく、精神として受け取ってください。そして、それぞれ皆さん、自分のフィルターを通して、現代建築をつくっていただきたい。そのときに初めて、潤いのある絵になる都市が実現するのではないかと想うのです。
■略歴
- 1931
- 京都府生まれ
- 1951
- 京都市立伏見工業高等学校建築科卒業
- 都大学施設部文部技官に奉職
- 1957
- 立命館大学土木工学科卒業
- 1957
- 竹中工務店に入社
- 1976
- 竹中工務店大阪本社設計部副部長を経て退社
- 出江寛建築事務所を設立
- 1984
- 大阪市立大学講師に就任
- 1986
- ドイツ講演を行う
- 1992
- 親日本建築家協会本部理事・大阪府建築士会理事に就任
■受賞
- 1969
- 最高裁判所佳作賞
- 1984
- 日本のインテリアデザイン賞
- 1985
- 全労済会館公開競技一位
- 1986
- 第二国立劇場公開競技佳作
- 1987
- 愛知県新文化会館佳作
- 1988
- 広島市優秀建築物賞
- 1989
- 二色ノ浜集合住宅特別賞
- 1991
- 吉田五十八賞
- 商環境デザイン商大賞
- 日本建築士会連合会賞特別賞
- 1992
- 日本建築士会連合会賞優秀賞
- 関西建築家大賞
- 兵庫県さわやか街づくり賞
■作品
「逆瀬台の家」「基督兄弟団西宮教会」「広島IDビル」「東京竹葉亭」「朧月夜の家」「六甲アイランドCITY]