アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
長い間、日本の近代建築はヨーロッパやアメリカの影響を受けてきた。そんな中、アジアの一員として共に考えていく必要性を説き、また日本の近代数寄屋が変革したルーツを考える。
カーテンウォールや屋根と木の間は、木が収縮する習性を考慮してダンパーを付けました。屋根にもそのような調節が効く部材が入れてあります。反射ガラスを使い、ガラス面に空が映ったり木が映ったりすることで建物の見え方が変わります。逆に夜になると、内部の木造が見えます。反射ガラスの良さはカーテンや障子紙がいらないことです。フレームだけの障子がはまっています。直接日光は入りません。そして障子紙が外を見るのを邪魔することもありません。
純正大型木造は耐振性にもすぐれています。コンクリートが四十年ほどしかもたない今日、純正大型木造にカーテンウォール取り付け方式が、この国の公共建築の基本形になってくれないかと考えています。雨や風に当たらない木造が何百年も持つことを来たいしています。実際、法隆寺は雨や風邪にさらされても一三〇〇年も持ったのですから。
「直島文教地区」「54の窓」「54の屋根」「ゲイビルブル」「直島町役場」 「田辺エージェンシービル」「ジャイロ・ルーフ」「サンリオ・ファンタージェン」 「数寄屋邑」「海岸美術館」「熊本県清和村文楽館」 「北九州市立国際村交流センター」「熊本県清和村物産館」「岡山県立牛窓ヨット ハーバークラブハウス」「秋田県小坂町立十和田小中学校」「国立市立くにたち郷土 文化館」「香川県直島町立総合福祉センター」「宮城県帆船ミュージアムおよび サン・ファン・バウティスタ号ドック」「東京フロンティア世界都市博覧会一万人の 茶室」
イェール建築通勤留学』(鹿島出版会) 『日本建築の再生』(鹿島出版会) 『数寄屋の思考』(鹿島出版会) 『私の建築辞書』(鹿島出版会) 『SD89年4月号〈石井和紘 54の作品〉』(鹿島出版会) 『日本の建築家石井和紘』(丸善) 『自立する直島』三宅親連、川勝平太共著(大修館書店)