アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
「現代の建築」という講演のタイトルについてはじめに少し申し上げます。
近代建築とは根本的に異質なものとして「現代建築」という言葉を使っています。これからお見せする建物を設計している間に、僕はだんだんと「現代建築」というものに対して自覚的になってきました。特に「諏訪のセカンドハウス」が完成した1999年以降、近代建築とは決定的に異なる「現代建築」について徹底して取り組もうと思うようになりました。
僕の言う「現代建築」がどういうものなのかをお話しするために、これから合計12個のプロジェクトをお見せします。内訳としては住宅が6つ、店舖が1つ、雑居ビルが1つ、集合住宅が3つ、最後に体育館1つです。僕が独立してから今日までの13年間に設計したもののほぼすべてですが、設計した順に古いものからお見せしながら、「現代建築」について、分かりやすくお話したいと思います。