アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
実際、武道館の芸術性豊かなものをつくるといったものの、どうやれば武道館に相応しい形態とか、武道館らしいものが得られるのだろうかということになり、それで、いつも私の場合は若干いっていることと、自分が思い付くひらめきとの差はどうしても出てしまうんですが、いくつか否定語的な観点からものを考えていきました。今までの武道館のイメージではどうも日本の伝統様式をまるまる受け継いでいる。それでどうしても武家屋敷や城郭的なイメージになったり、若干神社仏閣的なイメージ、もしくは日本の伝統様式的な木組、屋根、形態を取り込んでつくられた建物が、武道館なんじゃないかというふうに感じていたのではないか。武道熟成の時代は武家社会が主力であって、どうもそういう匂いが残る。人のやったものをどうこういうわけではありませんけれど、東京のイベントの中心になっています日本武道館は夢殿を模したものですが、そういったものが日本の伝統様式とはいえど、どうもひとつの社会の権力性という言葉もあまり良くないですけれど、いわゆるひとつの力をもっていた構造がつくりだすシンボルイメージがぬぐえない。今日つくる場合はそういうものを退けてみたいという気持ちがある。外国でいいますといわゆるシンボルっていうとピラミッドを例に出す、そういうイメージとよく似ているのですが、とにかくそういうものでシンボルを考えたくないというのがありました。
「八卦ハウス」 「雑創の森学園」 「金光教福岡高宮教会」 「樹根混住器」 「空環周住器」 「雑創の森学園・プレイスクール工作棟」 「岩舞台」 「大雪展望塔」 「青葉台の家」 「足立区立東綾瀬中学校体育館及びプール棟設計」 主な著書 日本の建築家シリーズ3:六角鬼丈(丸善)