アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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私の建築手法
妹島和世 - 自作について
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東西アスファルト事業協同組合講演会

自作について

妹島和世KAZUYO SEJIMA


南側外観
公立はこだて未来大学 南東側外観

女性らしい細やかな感性で建築を作ってきた妹島氏。常に動線を意識し、次へのプロジェクトを試行錯誤しながら進みつづけている氏の作品は、常に注目を集めている。


最初の五年間くらいは、ひとつか多くてもふたつの仕事が同時期にある程度でしたが、このコンペをとる直前がら、二、三個になり、今はさらにもう少し多くなっています。以前は規模も住宅程度のものが多かったので、設計にかかる時間も施工にかかる時間も同じで、竣工順に作品の話をしていれば、わりあい簡単に自分のことが話せたように思うのですが、最近は規模もまちまちですし、作品の解説がひとつのストーリーに載ってはきません。私としては、そのスタッドシアターと金沢の現代美術館という大きなふたつのプロジェクトが出来上がれば、自分のあるひとつの局面がまとめられるのではないかと思っております。自分でやっているので無埋もないのですが、今、何となくいろいろなことがひとつのところに収束して、固い方向に向かっていってしまっている気がしています。そうではなく、むしろすごくスケールの小さなインテリアから大きな規模のものの間で、もう少し幅を広げられないかと思っています。そうした反省と意欲の一断面を、作品を通して理解して頂ければと思います。

Profile
略歴
1956
茨城県生まれ
1979
日本女子大学家政学部住居学科卒業
1981-87
伊東豊雄建築設計事務所
1987
妹島和世建築設計事務所設立
1995
西沢立衛
200-2001
スイス連邦工科大学客員教授
現在
慶応大学教授
東京大学非常勤講師
受賞
1989
第六回吉岡賞「PLATFORM」
1992
JIA新人賞「再春館製薬女子寮」
1998
日本建築学会作品賞「国際情報科学芸術アカデミーマルチメディア工房」(西沢立衛との共同設計にょる)
1999
サレルノ市旧市街再生計画」国際設計競技一等入選(西沢立衛との共同設計にょる)
2000
エーリッヒ・シェリング建築賞
主な作品

「PLATFORM」「再春館製薬女子寮」「パチンコパーラー」「Y-HOUSE」「森の別荘」「調布駅北口交番」「国際情報科学芸術アカデミーマルチメディア工房」「S-HOUSE」「M=HOUSE」「熊野古道なかへち美術館」「K本社屋」「岐阜県営住宅ハイタウン北方南ブロック」「古河総合公園飲食施設」「ひたち野リフレひたち野うしく駅駅前利便施設」「飯田市小笠原資料館」「横浜市六ツ川地域ケアプラザ」「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」「小さな家」「江山閣」「hhstyle.com」

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