アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
図2は、建築と都市と土木の関係を書いたものです。私はこの三つがもう少しつながり合っていると思ったのですが、実際にはまったく切れていることがわかりました。分野としても、行政機構としても切れていて、交流もありません。この境界を外していくためにはどうしたらいいか、ということを最近よく考えています。最終的に出来上がった環境というのはひとつなのですがら、建築と都市と土木がもっと連携して密接につながり、ひとつの環境をつくっていくべきです。景気が悪いからといって何もしないのではなく、これから100年先まで見据えた価値をどのようにして生み出すかということにもっと踏み込むべきだと私は考えています。
9月11日の事件のことなどを考えますと、建築、都市、土木といった分野を超えた、ものをつくる力、仮に建築力といってもいいかも知れませんが、その意味の大きさを感じずにはいられません。環境や人口、民族問題から経済格差に至るまで、さまざまな分野で世界の仕組みが軋みをあげている現在、その軋みを念頭に置いた上で、身の回りにある日常をどのようにして支えるかということを考えることが、本当の建築力なのだと思います。
「『海の博物館』(写真/石元泰博)」「『素形の建築』」「Silent Architecture」「『安曇野ちひろ美術館』(写真/石元泰博)」「建築のはじまりに向かって」「牧野富太郎記念館』(写真/石元泰博)」
「海の博物館」「志摩museum」「住居No.14 筑波・黒の家」「住居No.15 杉並・黒の部屋」「住居No.19 全沢の家」「安曇野ちひろ美術館」「うしぶか海彩館」「茨城県天心記念五浦美術館」「住居No.21 干歳烏山の家」「十日町情報館」「牧野富太郎記念館」「倫理研究所 富士高原研修所」