アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
かなり前から、建築というのは三つの要素から成り立っていると思っています。骨組みがなければ成り立たないので構造がひとつ目。それから設備。三つ目はサーフェイス。例えば、「この会場の天井は練り付け材で貼られている」というような表層のエレメントです。それ以外にもあると思いますが、建築はおおざっぱに、構造、設備、表層という三つのエレメントで構成されていると思います。
それぞれがどう対応しているかというと、構造は重力に対応しています。地球はどこでも重力係数が一です。北極でも南極でも赤道直下でも、重力係数一で物質がどのように抵抗するというのがストラクチャーになるわけです。設備は空気環境と結びついています。人間が少しでも使いやすいように、どういうふうに空気をコントロールするか、というので空気環境あるいは環境に対応しているわけです。表層は、情報に対応していると考えていいのではないかと思います。基本的にはプラスターポードで仕上げられているこの会場の壁に、それだけではちょっと寂しいので木目の情報を張り付けたいと思ってこういった空間がつくられているわけですね。
さらに、ここからは私の直感が入ってきているので、みなさんにもいっしょに考えていただきたいところなのですが、重力というのは、どうも時間とペアになっているのではないでしょうか。環境はスペース、つまり空間とペアになっている。そして情報は人間の意識とぺアになっていると考えています。
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