アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
これは最近うちで参加した東京フォーラムという、都庁の跡地に建つ国際会議場のコンペのプロポーザル案です。これは見事に落選した案ですが、われわれはこの敷地のワンゾーンに100メートル高いタワーを提案し、残りの敷地は将来の増築として残してあります。これは東京駅側に面しているメインのファサードですが、このサイドを非常にフォーマルにオフィシャルな形で演出し、反対の有楽町駅側は非常にカジュアルな、インフォーマルな雰囲気を描いています。サイドはセミフォーマルで、もうひとつはサービスサイドです。われわれがここで何よりも提案したかったのは裏側のプログラム外の施設なんですが、われわれはこのような巨大な立体トラスの壁を2枚つくりまして、その壁の間にまたいろんな高さの天井が張られてあり、低層部には野外劇場があったり、さらにこのトラスの中にいろんなところへ繋がるエスカレーターとかスカイプロムナードとかレストランやバーなどがぶら下がっている。そういう仮設的なメディアウォールと呼ぶ立体トラスの構造をつくり、新しい社交場、遊び場をつくろうと。これがメッセージボードになったりあるいはパフォーマンスのステージになったりインスタレーションのステージになったり、そういう東京のど真中のアスファルトジャングルジム的な機能を果たすことを期待していたのです。
これが裏側から見たジャングルジムですね。
もうひとつのコンペの案を紹介させていただきますが、これはお茶ノ水のステーションビルのプロポーザル案です。残念ながら落選でした。駅というものはそもそも貫通される場所ということから、われわれは貫通されるチューブをイメージしていました。それだけでなくチューブというのは英語でテレビのモニターも意味しますので内容としては主にビジュアルな映像情報を売り物とした施設を提案しています。非常にある意味では攻撃的な形で、もちろん船を意識しているデザインですが、屋上にはソーラーパネルを庇として利用している散歩道などがあります。