アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
昨年完成した「東日本橋派出所」です。
ブランクーシの作品に「スリーピング・ミューズ」という彫刻があります。やや具象的な作品ですが、これがもっと発展していって、完全に卵型の球体になっていくわけですが、ここではブランクーシは、眠るということの概念を形で表現しています。
時間がなくなってきましたので、写すだけにしていきます。
非常に精悍な肉体を持った黒人の写真です。
水の波紋の写真です。
放電技術を使った光の写真です。
現代美術の作品で光が動くような写真です。
結局、これらの写真から何をいおうとしているのかというと、交番の黄金比のコンクリートの固まりの隣に、少し有機的な形のメタルネットのシリンダーで囲ったものがあるのですが、それを説明するために、いくつかの作品を引き合いに出しているわけです。 マン・レイの「ソラリゼーション」という写真の技法を使った作品です。つまり二回光を当てて撮るらしいのですが、僕もよくわかりません。まさにリアリティと概念の中間に位置して、どちらにも揺れ動く、というものだと思います。
交番を設計するときに、一つは秩序、もう一つはリアリティと概念の中間を揺れ動くようなものを目指したわけです。 警察は社会秩序を維持するためのものですが、秩序にまだはまらない現象も都市の中にはいろいろあって、派出所というのは、そういうものを数多く目撃している。そこで秩序化した部分と、社会秩序にまだ納まらない部分もつくったわけです。その二つのものを端的に二つのブロックで表現しました。
密集した都市の中に建つ「スカラ」です。隣に八束はじめ設計のロシア構成主義風の建物が建っています。
僕のいいたいこととは少し異なりますが、1920年代にタトリンとかリシツキーなどが描いたスケッチがあります。今またザハ・ハディドなどがこれによく似たスケッチを描いていますが、僕はリシツキーやタトリンが描きたかったことと、ザハ・ハディドが描くものは一体何が違うのかという点に興味があります。
福岡市内の薬院に設計したある新生住宅本社屋「メトロトリスタン」です。
ロシア構成主義の一人である・エル・リシツキーが描いた「プローン」という、モスクワの街中に計画した超高層ビルのスケッチです。
昭和記念公園で「霧の森」という公園の設計をしました。常日頃、建築が霧のようになることを夢想していて、実際の霧の圧倒するような迫力に茫然とさせられた作品です。
スライドは以上で終わりです。ありがとうございました。