アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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私の建築手法
香山 壽夫 - モダニズムの終焉—断片主義か全体主義か—
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東西アスファルト事業協同組合講演会

モダニズムの終焉—断片主義か全体主義か—

香山 壽夫HISAO KAYAMA


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はじめに
東京YMCA会館
東京YMCA会館

香山でございます。いまご紹介いただきましたように、私は建築家でありますが、またひとりの教師でもあります。私が教えている専門が建築の意匠学ということでございますので、少しゆっくりとしたペースで建築の設計を絶えず続けてまいりました。ですから、今日は主として私がこれまでに設計した作品をお見せしながらお話しさせていただこうと思っております。

テーマに「モダニズムの終焉」とか「断片主義か全体主義か」といった、ちょっとむずかしそうな題を書きましたが、それはそんなにむずかしいことではございません。いま建築をつくるときに何が問題かということを少し皆さんとお話しできれば、ということでございます。特に今日は、実際に設計をなさっている方も多いとお聞きしておりますので、むしろ同じ職業に関わる方々とお話しする、というつもりでお話しさせていただこうと思っております。

実は、私は建築は日本ではあまり勉強しませんでした。二十六年前になりますが、アメリカのペンシルバニア大学に留学してルイ・カーンという建築家のところで勉強いたしました。つい先週のことですが、その大学が創立二五〇周年ということで、その大学の美術学部出身の人の展覧会と記念講演会が盛大に行われ、私も光栄なことに作品を展示し、一夕講演をしてまいりました。いままでにアメリカには何度も行っておりますが、今回改めてそういう節目で今の時代ということを考え直してみたりもしました。そういうことも含めて、いまの時代に建築を創るということについて、私がこの頃考えていることを話させていただきます。

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