アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
スライドは以上です。今日は、最初にお話ししましたように、特に「場」というものについて、私自身が敷地、あるいはその周辺という「場」にどのように対応しているかということを中心にしてお話しをしました。
「場」についてのことでいえば、よくコンテキスチュアリズムという言葉が使われます。しかし、周辺のもっている文脈を読み取り、それを尊重し、それに調和しながら展開していくことがコンテキスチュアリズムであるとするならば、私のいう「場」というのは、コンテキスチュアリズムと同じというわけではありません。建物によっては周辺のコンテキストと全く異質なものが要素として中に入ってくることもあり得ますし、それによって周辺を刺激することも当然起きます。また、あるときは周辺のもっているコンテキストと同化することもあるでしょう。それは、設計者の「場」に対する判断によると思います。
最近は建築があまりにも抽象化に向かい、「場」というものから離れつつあるという傾向もあるように感じられますので、「場と建築」というのは、最も当たり前なことなんですが、今日は特にそこを中心にお話しさせていただきました。
どうも長い時間ご静聴ありがとうございました。(拍手)