アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
地下1階と1階は「埼玉県立大学」のような関係になると思います。地下にも緑を配して駐車場とエントランスを設け、一階部分を人が歩ける芝生のデッキとしました。このように地下一階と一階を利用しながら公園をつくり、その上にSOHO型のアトリエ付き住宅を計画しています。
もはや建築家ひとりの能力だけで建築をつくることは難しくなってさていると思います。どんなに能力のある人でも同じです。北京の集合住宅のように廷床70万平方メートルの建築をつくる時はさらにそうですが、基本的には規模も関係ないでしょう。どんなに小さい建築でも、それをつくれば何らかの社会的な影響が形成されてしまいます。
その影響に対してどのような責任の取り方をするかというときに、やはり多くの人たちが参加して建築ができていくという意識がますます重要になってくるのではないかと思います。繰り返しになりますが、その時に自分の責任が軽滅されるのではないと思います。実感でいうと、より責任が重くなるといってもいいと思います。
デザインや形態を問う作家性というものは一方で重要な働きをすると思いますが、私たちはそれ以上の責任を要求されているようにも思います。21世紀のやり方が求められているようにも思います。われわれの仕事を通して、このことを少しでも感じていただければと思っています。