アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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私の建築手法
小嶋一浩 - 越境的思考の可能性
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2004 東西アスファルト事業協同組合講演会

越境的思考の可能性

小嶋一浩KAZUHIRO KOJIMA


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ツダ・ジュウイカ
東側外観
東側外観
処置室
処置室

ツダ・ジュウイカは大阪の小さな動物医院です。これも「黒/白」の手法でつくりました。ドクターがひとりで運営するということもあり、バックスぺースと、処置室、そして受付や薬局、待合いを最短距離で行き来できるようにしています。具体的には、「黒」と「白」のスペースをそれぞれコの字型にして、それを向かい合わせにして噛み合わせることで、「黒」と「白」の接触面積を大きくしました。

ツダ・ジュウイカ平面 縮尺1/150
ツダ・ジュウイカ平面 縮尺1/150

100平方メートルの平屋の建物で、鉄板だけでできています。構造設計は佐藤淳さんにお願いしました。6ミリの鉄板を格子に組んで背板はありません。背板の代わりに水平力を支えているのは奥行40センチの棚で、この門型のフレームで自重と水平力を支えているのです。

こういう構法は日本でないとできません。技術ということを考えるとき、その国で何ができて何ができないのかをちゃんと理解することが必要です。そうでないと的外れなものになってしまいます。カタールでも、計画当初からプレキャストやGRCの工場をいくつも見てまわりました。しかし、家具工事に相当するようなことを、鉄骨屋さんがやってくれるなんて日本だけです。特に鉄の扱いに関して日本は別格です。ですから小さい建物であっても、日本でしかできないことをやろうと考えました。棚でできた「黒」と「白」の空間だけですから、動物医院でなくても何にでもなります。黒色の鉄板のままのほうが、鉄板でつくっていることがわかっていいと思ったのですが、動物用とはいえさすがに医院なので錆が浮いたりするといけないと思い塗装しました。

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