アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
東京都足立区の北千住に「東京電機大学東京千住キャンパス(2012年)」をつくりました。JR、東京メトロ、東武鉄道、つくばエクスプレスが通る北千住駅は1日100万人近くの人が利用しますが、かつてこの土地は、塀に囲まれた日本タバコの宿舎や工場などがありました。東京電機大学がこの土地を買ってキャンパスを計画した際に、塀などは設けずバリアフリーにして一般の人が通りに抜けられるようにしてほしいという要請がありました。そこで、このキャンパスの真ん中には公共道路が通っているのですが、その道路に対して周辺に人が入り込むことのできる場所を設けました。そのさらに内側にはイタリアンレストランやギャラリーといった人びとの憩うことのできる場所があります。また、小さな賑わいの場となる都市の部屋のようなものが至るところにあって、市民はそれを自由に使うことができます。近くの婦人たちがお茶をしたり、学生が音楽会をやったり、夜になっても賑わいがあります。時には壁にさまざまなインフォメーションが映し出されます。中央広場には、近くの保育園や幼稚園の先生が園児を連れてきて遊ばせています。これはわれわれも予想していなかったことだったので、非常に嬉しかったです。その光景を見ていて、子どもたちは丸柱が好きだということが分かりました。かつてお母さんに抱いてもらった記憶から、子どもたちは丸いものが好きなのかもしれません。ここではつくった建物から人間の好きなものを学ぶという面白い経験ができました。
北側外観
建物の中心に位置するキャンパスプラザ
1号館、4号館、5号館に囲まれたフォレストプラザ
5号館の6層吹き抜けのアトリウム
配置
断面