アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
「古河総合公園飲食施設」です。小さな建物なので可能になったともいえますが、構造なのか構造でないのか、そういうことがあまりわからなくなってしまうような建物を、と思ってつくりました。
大きな公園の中の小さな休懇所なので、都市の中とも違うし、こういう場所では一般的に考えられる合理性とは少し違うのではないか、何が合理的かということを再考してみようと思いました。
インテリアとエクステリアが半々で、三百平方メートルぐらいの屋根面がある建物です。細い柱をいっぱい建てて、四面ガラスですけど、二面がスライディングドアになっていて、春とか秋に開けると外と内の境界がなくなって、同じような場所があるという具合になってます。
四枚の耐震パネルが入っているのですが、鏡面で仕上げたので、何が構造なのか装飾なのかということもわかりにくくなっています。ですから構造をまったく考えていないようにも見える建物です。自然の風景と、鏡面に映った自然が混ざり合いながら休憩所のインテリアをつくつています。グリット状に並べた小さなテーブルも、鏡面で仕上げていますから、コーヒーとか何かを置くときに人の位置によっては空が映って、それがテーブルの模様になっています。