アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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東西アスファルト事業協同組合講演会

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山本 理顕RIKEN YAMAMOTO


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再検討のできるシステムへ

私は今、横浜市にあるズーラシアという動物園の中に建つ小さなパビリオンを計画しています。このパビリオンの屋上には、横浜市の決定で、緑化をしなければなりません。でも、その動物園は広い公園の中にあって、まわり中が緑なのです。そんな立地条件のパビリオンに屋上緑化をしなければならないのでしょうか。私は担当者にそう言ったのですが、横浜市の決定だから従わざる得ないというのです。市の決定を再検討できないというシステムでいいのでしょうか。緑政局、建築局、そしてわれわれとが、もう一度本当に必要かどうか再評価するべきであると思います。

屋上緑化の批判をしているわけではありません。都市のヒートアイランド現象を防ぐ手法として、屋上緑化は重要だと思います。

ただ緑に囲まれた中で建物をつくる時に本当に屋上緑化が必要なのか。最初に行政側が決めたことは最後まで守らなくてはいけないのか。それを検討するために、プロジェクトチームがつくられて、建築家が呼ばれるのではないかと思います。

学校、図書館、美術館においても、それは同じです。はじめに文部科学省がつくつた基準があっても、われわれにはそれを再評価する義務があると思います。その基準に反論する機会が与えられていなかったと同時に、再評価するという義務を、われわれはずっとさぼってきたように思うのです。

そのことをもう一度考え直すべきだと思います。建築をつくる時に、そこでの最適解は何か、改めてもう一度考え直す必要があります。

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