アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
現在、北京で延床面積70万平方メートルの巨大な集合住宅をつくっています。日本でいう分譲マンションですが、一階と地下一階部分に、埼玉県立大学のようなランドスケープをつくっています。
ひとつの棟が約27メートル角で、高さが100メートル。北京の、各住宅には最低一時間の日照がなければならない、という条例に基づき、南北軸に対して約25度振れて配置しています。そのことで、住棟と住棟が向き合わないという効果も生まれました。
モデルルームをつくって販売を開始していますが、広さが200平方メートルもある住戸が、飛ぶように売れています。インテリアは徹底してモダニズム。
冒頭でもお話したように、建築をつくる際、多くの人たちがそのプロセスにどう参加するかが、これからますます問われてくると思います。その時に、われわれ建築家にできることは、強い提案を出すことです。建築家が強い提案を出すことで、初めてコミュニケーションが可能になると思うのです。そして、そのコミュニケーションの中で、建築家の考えが変わっていってもいいと思うのです。はこだて未来大学のように、邑楽町のように自分自身が変わるということが、建築をつくっていて非常に面白いことだと感じています。