アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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TOD'S表参道ビル
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TOD'S表参道ビル

もうすでに工事が始まっている建物です。トッズはイタリアの靴メーカーです。モリハナエビルの二軒隣のL字型の敷地で、表参道の中にあってあえてコンクリートの建物をつくろうと思いました。ケヤキの木を抽象化したモデルを九本間隔を変えてオーバラップさせた構造パターンで、L字型の六立面を覆ってしまうというものです。実際には隣のビルに隠れる部分もありますが、上方が見えたり裏から見えたりしますし、全体としてビルのイメージをこのパターンとしてつくり出すことによって通りに面している間口の狭さをカバーしようとしています。サーペンタイン・ギャラリー・パビリオンの構造システムから発展させたもつらいちので、厚さ30センチのコンクリートの外壁の外側と内側に面一でガラスをはめ込もうとしています。  

一階から三階がお店で、インテリアについてはクライアントと協議をしているところです。最上階はプレス発表やパーティのときに使うスペースです。上階にいくに従って開口部が多くなって、木の幹というより枝のパターンが現れます。内外から建物を経験することによって人びとの中でケヤキの木のイメージが織り上げられることを期待しています。現在はコンクリートでモックアップをつくり、そこにどのようにガラスをはめ込むかという実験をします。非常に難しいですね。外側はサッシュレスでコンクリートにガラスをはめ込んで、内側は断熱材を入れて仕上げがありますが、その仕上げ面に合わせてやはりサッシュレスでガラスを入れています。30数センチの間隔を置いて両方とも仕上げ面にシールだけでガラスを留めていくことになり、ガラス屋さんにとってもコンクリートを打つ職人さんにとってもたいへんな作業になります。こういう難しいことをやることによって、共通のチャレンジ精神が生まれることを「せんだいメディアテーク」で経験していますから、ここでも同じような気持ちになれるのではないかと楽しみにしています。2004年9月から10月ぐらいの竣工予定です。  

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