アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
空間の積み木です。簡単に言うと平面図から設計しなくてもよいための道具をつくりたいということから考え始めた方法です。建築はどうしても平面図で考えてしまいがちです。平面図で考えるということは機能を考えることで、機能のレイアウトを考えるのが習慣づけられているわけですが、機能をうまくレイアウトすればよい建築ができるかというとそんなことはありません。発注者から渡された面積表のとおりに部屋を並べてもだめなのです。
「迫桜高校」のような学校がそうですし、「せんだいメディアテーク」も「金沢二十一世紀美術館」もそうです。実際に生き生きしているなと感じた空間は、発注者が最初につくった面積表とは全然関係なくできているものです。部屋名や面積表に入っている空間単位が当てにならないとしたら、何から考えるのかということを考えました。空間そのものを考えることから始められないかということから、この空間の積み木、スペースブロックを考えました。