アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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小嶋一浩 - 『集積回路型』の建築
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2005 東西アスファルト事業協同組合講演会

『集積回路型』の建築

小嶋一浩KAZUHIRO KOJIMA


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ぐんま国際アカデミー
ぐんま国際アカデミー外観
ぐんま国際アカデミー外観

今春に開校した小中高一貫の英語教育・少人数教育という、普通の学校とはかなりプログラムが異なる学校です。宇野享のCAnとのコラボレーションです。

32人一学級で一学年96人に対して、ネイティブスピーカー3人とバイリンガルスピーカー3人の6人が学年を担当します。英語教育だと学力ではなく語学力で吸収度に差が出て、学年を固定すると何も分からなくなってしまう子どもも出てきます。そのため学年の壁を越えるようなことも考えて、北欧のように、無学年で9学年までが一緒になって学ぶ形までスタディしました。さすがにそこまで変えると先生がついていけないので、一学年3クラスの集合体を「ハウス」、三学年ごとのまとまりを「ネイバーフッド」とする構成に落ち着きました。一年生と四年生からスタートしています。一般的な教室の大きさより小さいスペースがたくさんあります。FLAや特別教室もあります。離合集散がいろいろあってそのパターンのスタディがたいへんでした。

ぐんま国際アカデミー内観
ぐんま国際アカデミー内観

日本語と英語の音が混ざるとどうしても遠いところの日本語が聞こえてしまうので、音環境を考えることが大事になります。クワイエットルームというのは一対一で英語を先生としゃべるための部屋で、回りの音を遮る空間にしています。それらを組み合わせて全体を構成しています。

先生たちが世界中からインターネットで応募して集まってくる方法はカタールの大学と同じです。こういう学校に応募しようというネイティブの人は、自分のポリシーとかフィロソフィーをしっかり持っているので、どのように学校をつくっていくかということ自体も問題になります。

校内のサインが全部英語ということでも雰囲気はがらりと変わります。とにかく日本語教育用の閉じた部屋以外は何から何まで全部英語にして、環境から変えていくという、イマージェンシー教育というシステムを導入しています。

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