アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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妹島和世+西沢立衛/SANAA - 環境と建築
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環境と建築

妹島和世+西沢立衛/SANAA
KAZUYO SEJIMA + RYUE NISHIZAWA / SANAA


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大阪芸術大学 アートサイエンス学科棟
「大阪芸術大学 アートサイエンス学科棟」南側俯瞰

南側俯瞰

「大阪芸術大学 アートサイエンス学科棟」アイソメトリック図

アイソメトリック図

妹島「大阪芸術大学 アートサイエンス学科棟(2018年)」は、大阪芸術大学の新学科設立に伴い声をかけていただいたプロジェクトで、あと1~2ヵ月ほどで竣工予定です。第1工房の高橋靗1(1924~2016年)先生により30年かけて計画されたキャンパスは、起伏を持った地形が細長く続き、校舎や道、広場が地形と接続するように1体的につくられています。敷地はその玄関口にあたる場所で、丘を登るようにアプローチすると、多くの緑に囲まれ、街が見わたせ遠くには山並みが広がっています。そこに、ラボ、スタジオ、講義室、教員研究室、暗転可能なギャラリー等が入る校舎が求められました。

「大阪芸術大学 アートサイエンス学科棟」東側エントランスより共有スペースを見る

東側エントランスより共有スペースを見る

「大阪芸術大学 アートサイエンス学科棟」共有スペース北東側を見る

共有スペース北東側を見る

「大阪芸術大学 アートサイエンス学科棟」2階東側のテラスよりラウンジを見る

2階東側のテラスよりラウンジを見る

「大阪芸術大学 アートサイエンス学科棟」断面

断面

妹島建物は、起伏を持つリング状のスラブを重ねることで、大きなワンルーム空間や、小さなラウンジ、テラス等、それぞれが繋がりながらさまざまな場所を生み出します。一階部分の共有スペースでは、展示会やインスタレーション等の開催が予定されており、特定の学科だけでなく、多くの人びとが訪れるラボラトリーです。校舎を取り巻く大きな庇によって建物と周辺が緩やかに繋がり、この建物が大学の新たなランドマークとして、多くの学生が集まり、作業したり、くつろいだり、さまざまな活動を誘発するような場所になればと思います。


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