アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
マドリッドの「プラド美術館」の大規模な増築のコンペ案です。インテリアをリノベーションするだけでは限界があるので、新しくつくる空間は構造体そのものが入れ換え可能になるシステムを考えました。具体的には、リングを重ねていくような構造です。リングが重なっているので、あるリングを取る時にも別のリングを先につくっておけば先にあった構造を抜くことができ、全面的に改築が可能な美術館の提案です。
スカルパの多くのリノベーションは、組積造の建物です。組積造の石造り・レンガ造りは堅牢で固定的なように思いますが、実は究極的なリサイクル構造です。石やレンガは、はずしてまた積み換えることもできますし、基礎に使われていたものを壁に積み直すこともできます。このコンペ案は、一定数のリングが入ってないと構造はもちませんが、リングを置き換えることで建物をリニューアルしていけるという計画です。