アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
南西側外観。左が窯場、右が工房
外壁は手で揉んだ銅板菱張り
工房内部
自然の素材にはさまざまな問題がありますが、基本的に弱いという点が課題になります。工業製品の強さに比べると、自然の素材は弱い。また、さらにもうひとつ、不揃いが挙げられます。穴が開いていたり、虫が食っていたり、そういった材料を使いますから、自然の素材と相性のよい工業製品をなんとかして探す必要がありました。
そこで銅板を使うことを考えてつくったのが、元・総理大臣の細川護煕さんの工房「不東庵工房(2001年)」です。銅板を手で揉んで外壁にると、手で曲げられる柔らかさが自然の素材と合いました。自然の素材で雨を本当に防ぐことはたいへんです。例えば石を使うと、重くてメンテナンスが難しい。そのため、これ以降、特に雨の当たる部分など、銅板をどんどん使うようにしています。