アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
南側俯瞰
最後に、最新作を3つご紹介いたします。
岐阜県多治見市に建てた「多治見市モザイクタイルミュージアム(2016年)」は、多治見のタイルづくりで栄えた笠原という地区がタイルのミュージアムをつくろうと考え、依頼を受けて計画した美術館です。竣工した建物を見て驚いたのが、土壁を使って存在感を出すようにつくったはずなのですが、どこかから飛んできたように見えて、なんだかCGっぽいと感じました。私の建築はCGといちばん違うあり方を求めてきたつもりなのですが、周辺の景色の中でこの敷地だけが、どこかから飛んできてペタッと着地したような、不思議な感じがしました。
外壁は、採土場をモチーフにした土壁に、割れた磁器のタイルや食器をはめ込んでいます。また、屋根面は縁にのみ高さ50センチほどの松の木を植えています。また4階には、屋根の開口から多くのタイルの破片をワイヤーに取り付けた「タイルすだれ」をつくりました。
屋根面 高さ50cm ほどの松の木が植えられている
4階 屋根の開口から伸びる「タイルすだれ」
4階展示室1
4階平面
3階平面
2階平面
1階平面
外壁近景
階段室
断面
断面詳細