アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

トップ
私の建築手法
藤森 照信 - 自然を生かした建築のつくり方
低過庵
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986

2018 東西アスファルト事業協同組合講演会

自然を生かした建築のつくり方

藤森 照信TERUNOBU FUJIMORI


«前のページへ最初のページへ次のページへ»
低過庵

最新の作品である「低過庵(2017年)」です。「高過庵」の隣につくりました。「高過庵」は元もと仕事がない時期に友人とつくったものですから、「低過庵」の方もいつか暇になったらつくろうかというくらいの気持ちで、絵だけは描いていました。すると、地元の市役所から、「八ヶ岳JOMONライフフェスティバル」を開催するので、その一環で市民と一緒につくってほしいと依頼を受けたので、つくることになりました。

地下に埋められた竪穴式の茶室なので、いちばんの課題は湿度をどのように防ぐかということでした。地面との境界にずっと空気層を取ることで、梅雨時から夏、秋と過ぎてもカビが生えてこなかったので、大丈夫だと思います。屋根は車輪を取り付け、人力で開閉することができます。そうすると、内部から空を見ることができます。

「低過庵」南側俯瞰 右下に「高過庵」の影と、奥に「空飛ぶ泥舟」が見える

南側俯瞰 右下に「高過庵」の影と、奥に「空飛ぶ泥舟」が見える

「草屋根」近景。屋根は銅板葺き

近景。屋根は銅板葺き

「低過庵」躙り口側を見る

躙り口側を見る

「低過庵」平面

平面

「低過庵」断面

断面

以上、ご覧いただきましたように、さまざまなことに挑戦してきました。

まず、建築の緑化については、とても難しいのですが、メンテナンスさえしっかりやればなんとかなるという目処はたってきました。「多治見市モザイクタイルミュージアム」はそんなに難しいメンテナンスではないですし、「草屋根」は面倒なメンテナンスが必要ですが、植物の世話をしたり、お店で使う小豆をつくったりする専門の部門があり、メンテナンスしてくださっているのでなんとかなっています。ですから、建築の緑化はとにかくメンテナンスさえすればなんとかなるのです。

それから、自然素材については、特別なメンテナンスは必要ありませんから、私が考えてきた「自然と建築の間をなんとかしたい」という問題は解決できたかなあ、という気持ちでおります。

ありがとうございました。


«前のページへ最初のページへ次のページへ»