アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
昨年オープンしました長野県にある小さな美術館です。初年度の入館者が三十五万人というとんでもなく繁盛している美術館です。二年目で三十万人です。ピーク時は長蛇の列ができ、一日六千人の入館者がありました。
内部空間のパプリックのところは、地場産のカラマツ材を使っています。板張りの床は浮きづくり仕上げで、昔の小学校のような木の使い方をしています。
屋根の加工部分ですが、集成材ではありません。通常の大工さんが使う角材です。流通部材です。長さがありますから棟の大きいところとカープのところは集成材を使っていますが、それ以外はすべて在来の木造に使う材科を使っています。モーメントを書きますと、ちょうどカーブの材料が上り梁と接するところで逆転をして、その変曲点をとらえて結び合わせています。そうすると非常に軽快でスレンダーにすることができます。意匠的にこうしたのですかとよくいわれるのですが、見えている部分にほとんどむだな力はかかっていません。究極のストラクチャーになっています。椅子は建築家の中村好文さんの作です。家具をぜひやりたいといってくれまして、彼に任せました。とてもすばらしい家具が空間の中に置かれています。行かれる機会がありましたらぜひ見ていただきたいと思います。