アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
最後に、簡単に三つほど、いまやっておりますプロジェクトをお見せして終わりにしたいと思います。
*最後にお見せしますプロジェクトは、千葉市幕張の埋立地につくられる日本最大の常設国際見本市、『幕張メッセ』です。見本市だけでなくて多目的ホールとかカンファレンスルームを含む巨大な架構で、全体が600メートルの敷地の中で520メートルの長さの建物で、全部で14万平方米あります。
ひとつのイメージの段階を、わかっていただけると思いますが、500メートル〜600メートルの長さを最も印象的に出すシルエットを考えこうなったわけです。その中にいくつかの展示空間があります。
そのシルエットの手前に、より建築的なさまざまな要素を置き、後ろを抽象的な山に見立てます。東山でもいいのですが、手前に集落がある、お寺があるという感じで全体が構成される。これはコンペですから、全部で二カ月半ぐらいかかりました。
これも、屋根はステンレスでいこうということで、現在考えております。
東京都の体育館は来年1月に着工します。
*最後に、この四月にミネアポリスでオープンした『トーキョー・フォーム・アンド・スピリッツ(東京のかたちと精神)』展で私がほかの四人の建築家と一緒にグラフィックデザイナーも含めて出展した中で、これは粟津潔さんと協同して出しましたものです。七本の柱に託して都市のイメージを表明していこうとしたもので、都市の持っている物質系みたいなもの−−これは木の象徴、これはガラス、これは金属というふうに提案しているとも見ることができます。
ということで、きょうは建築というのはいろいろな見方がありますが、特にその中で物質系みたいなものにこだわりながら、それが実際のデザインプロセスの中でどういう意味を持って、またできたものがどういうことを発信しているかというようなことを中心にお話ししました。