アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
中国・上海の郊外の朱家角(ツゥーチャーチャオ)という街に五万人のニュータウンを設計するという指名コンペの案です。建て替えによって街のスケール感が一変してしまうことがないよう、運河に沿ったところはもともとの高さで、新しく都市化しなくてはいけないところは高層でデザインする計画です。湿地帯に新しくつくるニュータウンはクリークを活かし、離れ小島をつくるような案を考えました。道路と運河の交差点の部分にだけ建物を建て、それらがすべて道路網と水路網のふたつのインフラをもつよう計画しています。ですから、あるものは道路から、あるものは水路からアクセスすることになります。ゴミは船で静かに運び出すことができるといった、そういう新しい都市像をイメージしています。私がここで何をやりたかったかというと、圧倒的に緑を残しながら緑と水と建物が共存できるような都市のプランです
高齢の中国人審査員からは「広大な場所にこんな高層建築は必要ないんじゃないか」といわれてしまいましたが、最高で80メートルほどなので、それほど高いわけではありません。これも今は「ミライのタネ」の状態です。