アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
なんとか紙管を主体構造にした建築をつくりたいと考えていましたが、頼んでくれる施主がいるわけではないので、自分で小さな別荘の設計をして、松井先生にお願いして構造計算や実験をしていただき、一年がかりで建築センターから認定を取りました。しかし、せっかく認定を取ったもののお金がなくて結局その別荘は建てられませんでした。そんな時、三宅一生さんから小さなギャラリーの設計の依頼を受け、初めて紙管を使ったパーマネントな建築「紙のギャラリー(1994年)」が実現しました。紙管の柱の影が床に落ち、その影が時間を追って動いていく。あるいは紙管の間から光が入り、その光が刻々と変化していく。そんな建築です。そのうち白分の別荘「紙の家(1995年)」を実現することができたのですが、忙しくなってしまって別荘に行く時間がまったくないものですから、使われないままになっています。