アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
「中河原保育園」保育室。
周辺と共に暮らすというテーマは保育園にも関わると思います。次にご紹介するのは「中河原保育園(2013年)」です。最近は保育園も近隣から迷惑施設などと言われてしまう現状があります。この「中河原保育園」は敷地の3方を住宅地に囲まれており、ここでは接近した隣地へはシェルターのように閉ざして、内部空間を園庭の方にだけ開くようにしました。もちろん保育園の音をなるべく住宅地側へ流さないためということもありますが、逆に、住宅地側で万一火事が起こった際に子どもたちを守るためという理由もあるのです。うまく近隣と共存する考えです。園舎全体を緩やかに起伏するチューブ状の空間とし、園舎内では各室間が自然に連続する繋がりを感じられるようにしています。まるでみんなが鯨のお腹の中にいるような木造の保育園です。
「中河原保育園」全景。
「中河原保育園」中庭を見る。