アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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古谷 誠章 - LIVING WITH SURROUNDINGS
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古谷 誠章NOBUAKI FURUYA


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山鹿市立鹿北小学校
「山鹿市立鹿北小学校」ピロティから中庭を見る。

「山鹿市立鹿北小学校」ピロティから中庭を見る。

「山鹿市立鹿北小学校」昇降口階段。

「山鹿市立鹿北小学校」昇降口階段。

次に、熊本県山鹿市の「山鹿市立鹿北小学校(2013年)」をご紹介します。3校統合による小学校の新築です。この地域周辺のアヤ杉という杉材でつくられています。実はもともと10年以上にわたり、東京大学の稲山正弘教授と共同で、住宅用の一般的な木材で学校のような大きな建物をつくる研究を進めていました。その一環としてプロポーザルコンペに応募したのがきっかけです。鉄筋コンクリート造のコア部分を挟んで、木造部分を分棟化しているため、コンクリートコアで地震力に抵抗し、木造部分には筋交いなどの耐震壁がなく、自由に横長の開口部を設けることができています。また、新型のインフルエンザが大流行した際、コンクリートの校舎で学ぶ子どもと、木造の校舎で学ぶ子どもとで、学級閉鎖の発生率を調べた研究者の方がいまして、その結果の顕著な差に驚きました。圧倒的に木造の校舎で学ぶ子どもたちの方が学級閉鎖の発生が少ないのです。木の調湿効果が要因だとも思われますが、それではとても説明できないくらいのはっきりした差がありました。私は、日頃のストレスの度合いの差も起因しているのではないかと思うのです。つまり、コンクリート造の校舎で学ぶ児童と比べて環境から受けるストレスが少ない分、抵抗力が強くてウイルスに感染しない、ということかもしれないと思います。これは先生にも言えますね。

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