アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
東京大学の環境心理学者で、アフォーダンスという概念の紹介者としても有名な佐々木正人さんとの対談で、粒に関して非常に興味深いことを聞きました。
生物は周囲に存在する粒を認識することによって、生きていけるのだそうです。逆にその粒が周りにないと、環境の中で自分がどこにいるのか分からなくなる。環境に自分を結び付けるために粒が必要なのだそうです。コンクリートの壁や床で囲まれた空間にいると、いっさいそこに自分をその環境に結び付ける要因がないので、生物が生きていくことができる環境にはならないということなのです。生物の根本と粒が関係あるんですね。
また、生物の目の構造には二種類あり、人間のような単眼形の生物は目の中で像を結び、認識しています。目の前に見えている物体を、脳の中で映画のスクリーンに映し出される映像のように認識しているのです。一方で、虫のような複眼形の生物は、像を結ばなくても環境を認識できます。その秘密が、粒なのです。