アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
「Tee Haus(2007年)」は、リチャード・マイヤーが設計した「フランクフルト工芸博物館(1985年)」の庭に建つ、小さな茶室です。最初は、茶室の素材に自然素材を提案していたのですが、ドイツ人は荒っぽくてそれではすぐに壊されてしまう、と却下されてしまいました。そこで考えたのが、使う時にだけ現れる茶室です。コンクリートの基礎は常設とし、必要な時だけ膜と送風機を運び出し、基礎に膜を固定して膨らませます。実際にはだいたい10分程度で膨らみます。膜素材は基材のグラスファイバーがないテナラという、柔らかくて軽く、何度も折りたたんでも丈夫な素材を使用しています。二重膜の間に空気を送り込む構造システムですが、二重の膜を繋ぐ紐状の構造体と膜を繋ぐジョイント部分が、膜に粒っぽさを与えています。全体の形は、これがいちばんキノコっぽいかもしれません。