アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
私があまり好きでなかったコンクリートも、どうにか粒っぽくできないかと考えたのが、「CON/FIBER(2009年)」です。ミラノ・サローネ2009の「TOKYO FIBER '09 SENSEWARE」展でのパビリオンです。これは、中にガラス繊維でできた光ファイバーを入れてつくった透明なコンクリートブロックです。さまざまな形を切り出して光の効果を探りながら、最終的に三角柱状のコンクリートプロックを積み上げることで、後ろから入れた光の強さがその三角形の形状のおかげで、何倍にも増幅する効果を狙っています。だらだらと繋がっていて重く不透明である、というコンクリートの印象をキノコ的な軽く粒っぽいものへと変換することができたように思っています。