アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
クエバス(スペイン)の住人は、崖に横穴を掘つて住宅をつくります。クエバスは暑い所ですが、断熱性能がとてもよいので室内はかなり快適です。
この調査では、家族の単位を見極めることがものすごく難しい作業でした。おもしろかつたのは一部の住居にしか台所がなかったということです。台所のある住居がひとつの家族のものだとすると、台所のない住居はどう考えればよいのでしょうか。日本のようにひとつの住宅にひとつの家族が住んでいることを前提にして調べても、そうなっていないのです。この集落では台所を中心とした住居クラスターの全体をひとつの家族とするのか、それともそれぞれの住居をひとつの家族と考えた方がよいのかで大混乱してしまいました。いろいろと考えた末の結論として、クエバスの場合はクラスター全体をひとつの家族と考えた方がよいということになりました。クエバスもやはり住居のクラスターという「大きな共同体」があり、その中に住居という「小さな共同体」があるという構造になっています。