アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
「FRAC マルセイユ(2007年〜)」は、FRAC (FOND Regional D'Art Contemporain)というフランスの現代アート財団のための美術館です。この財団の考え方が、なかなかしゃれているのです。中央集権的考えが強かったフランスでは、文化施設でもパリに大きな建築をつくることが多かった。アンドレ・マルロー(1901〜1976年)という初代文化大臣が、地方に小さな文化拠点を分散させ、地方を活性化させようと文化行政を転換させました。文化大臣となったジャック・ラングがその思想を受け継ぎ、地方に小さな文化拠点を分散させ、それを「FRAC」と名付けました。
外壁の材料には再生ガラスを使用しています。これは、マルセイユの工房で見つけたものです。それらをパタパタと動きが出るように設置し、ファサードとしています。地中海地方独特の細い小道を建物内に引き込み、螺旋状のストリートが建物の最上階まで伸びています。スパイラルの途中にも、小さなテラスをいくつか設けて、そこでもアートの制作や展示が行われます。