アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
最後にご紹介するのは、「EJP(2011年〜)」です。東日本大震災を受け、復興のために、小さなプロダクトを東北の職人さんたちとコレボレーションしてつくろうというプロジェクトです。
第一号として、先ほどの千鳥のシステムで、家具をつくりました。東京のいくつかの小物屋さんで実際に売っています。他にも、Ronan & Erwan BouroullecBIG(Bjarke Ingels Group)といった海外のデザイナーに頼んで、さまざまな小物をつくりました。
宮城県の遠藤さんという職人さんとは、一緒に和紙の扇子をつくりました。遠藤さんは、和紙の着物もつくっている方で、東大寺のお水取りの時に着る神聖な着物も彼女の作なのです。さらに、紙のとっくりもつくりました。
また、東北はこけし制作の技術も優れていて、その技術を使ってNOSIGNERが懐中電灯をデザインしました。端部にこけしの首が付いていて、そこを回すと電灯が点くのです。同じようにこけしの首で、ペットボトルキャップもデザインされてます。東北復興を小さいものから始める、というボトムアップ型の試みだと考えています。